第14作 (幸せの対比)

第14作

<2つの失恋 と 2つの成恋>

演出がとても好きな回です! 人生の波動。アップダウンの対比の妙技!!

<反転図式>

・対比:母親に逃げられた男→救ってくれる女性。 恋心を押し込め応援した寅さん→ひげ男の結婚。

・場面:冒頭と最後を同じ場面で終わるが、不幸・幸せが逆転。同じ場所で、対称の演出。

余談:この対比構造が好きで、「映画レオン」を思い出す。 冒頭と最後の同場面での対比模様も。

<冒頭の暗い流れから、2つの明るいエンディング>

博の怪我の暗い出来ごとから始まる。 続けて子供を両親が捨てる暗い出来事。 寅さんの失恋の3つの暗い出来事が、ラストの2つの恋が結ばれる伏線となる。盛り上がり、気持ち良い終わり。

<1つの不幸>博怪我。 両親の失踪

<1つの不幸> 寅さんの失恋

<1つの幸せ> ひげと京子さんの結婚。 しかも、大勢から祝福。狭い部屋なのがまた親近感が満面

<1つの幸せ> 佐賀県呼子(よぶこ) だらしない男と面倒見のよいストリッパー

2つの恋。寅さんメインでない、寅さんの失恋をバネにした、いつもの終わり方より、とてもすがすがしい。失恋も自分で橋渡しなので、傷口が浅いというか、すがすがしい。

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